おとなりができるまで

おとなりスタンド&ワークスのある街"板橋宿不動通り商店街"はかつて宿場町として栄えました。

その後、商店街として賑わいながら今に至ります。

写真は昭和・初期と後期頃、朝市


2016年12月

板橋宿不動通り商店街にあった築100年の銭湯が廃業すると知らせがありました。どうにかならないものかと手紙を書いたり企画をしたり。しかしながら、改修費用、維持費など考えると何もできませんでした。街固有の風景や繋がりが段々と薄れていくような気がしました。古い建造物は壊すと二度と等価では復元できません。何だか一抹の寂しさを覚えました。「もしも銭湯が残せたとするならば」どんな関わりが必要だったのか。少しだけ、答え合わせをしてみたいと思いました。


2017年8月

銭湯の解体が全て終わった月。銭湯の向かいに「creation space en∞juku」という場をつくりました。その後1年かけて、この場所で緩やかに沢山の人と繋がることができました。今まで街に関わっていた人だけでなく、この街に縁も所縁もなかった人達も。街に興味をもってもらうきっかけづくりを積極的に行いました。


2018年7月 えんじゅく市

板橋宿不動通り商店街には「朝市」「縁日」という文化があります。当時の賑わいを戻すというより「繋がり」の再構築。タワーマンションの建設が拍車をかける中、新しく暮らす人、この街にずっと暮らしてきた人の接点となる場として「えんじゅく市」を開催しました。この企画は観明寺さんもご協力頂き敷地内で開催させて頂きました。

オフザボックス(追沼翼氏)協力のもと、当日使用する屋台のワークショップなども開催し関心を寄せてもらいました。


その他、行政、商店街の催しとと同時に連携しながらこの日の企画の調整を一手に引き受けました。街の眠っていた魅力を一度棚卸するように、色々な魅力が沢山の人の目に触れる日となりました。


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2018年9月

商店街の方からの噂話で元牛乳屋さんが廃業されてしまうことを知りました。退去の準備中だった大家さんとお話し、この活動に共感して頂けることになりました。同時に期間で繋がった人が集まり、この物件を再生し地域を結びなおす拠点をつくるプロジェクトを立ち上げました。


2018年11月 「小さな縁日」開催

エリアにはどのような潜在ニーズがあるのか、マーケティングをかねて屋台を使用した路上実験を行う。


(協力)

国宝堂  (木村秀継さんとその仲間の皆さん)

中野製菓さん 

川口農園さん

2019年12月 街歩きツアー実施

物件と街に興味を持ってもらった人達を集い全三回に分けてワークショップ行う。


一回目:街歩き

二回目:利活用アイデア出し

三回目:公開プレゼン

個人活動から派生したプロジェクトだったので、企業、商店街、行政、近隣住民、板橋区内の方など垣根を超えた参加者が集まり実りある3日間となりました。

2019年12月 新拠点の運営会社としてまちづくり会社を設立

板橋宿不動通り商店街にオフィス、店舗を構える3社と建築士で「リノベーションを通して空家再生、エリア再生」することを目的としたまちづくり会社(株式會社 向こう三軒両隣)を創設。行政、商店街、町会など組織横断しながら、ワークショップ参加者の意見を参考に「元牛乳屋リノベーションプロジェクト」を発足させる。同時に地域に残る文化「朝市、縁日」の再興や、シャッター街や空き店舗の利活用などを通して、民間主導のまちづくりを中心に行う予定です。


■株式會社 向こう三軒両隣 創設メンバー

代表取締役 永瀬賢三 (元板橋3丁目食堂店主

取締役   渡部健  (株式会社めぐるでんき

取締役   高橋正典 (価値住宅株式会社

取締役   牛山友広 (株式会社エイトピークス